アメリカに仕事で移住したのは2011年。9.5年経ちました。来る前は5年もいれば英語ペラペラだろうと思っていましたが、ビックリするほど上達してない。あるいは思い描いていたのとはホド遠い。遠すぎ遠すぎ。
- 渡米前の英語のバックグラウンド
高校の時は英語が一番得意でした。ところで受験英語の基礎は大事。細かいところで勘違いな解釈もたくさんあるのですが、文法の土台は中学高校で身に着けておくと後が楽。大学3年で初めてうけたTOEICが700点だったと思います。就職後はノバの類のスクールに趣味で通っていました。20代後半のTOEICは860くらいだったと思う。
- 東京で働いていた時の英語
今いるアメリカの本社と東京からメールのやり取りがあったのと、英語のエンジニアリングレポートを読まなければならないという程度の使用度でした。英語の雑誌とかで趣味かたがた英語の書き方を勉強してたけど、思い返せばメールにひどく読みにくい長文を書いていたなぁと思うLOL
- いざ渡米
いきなりプロフェッショナルな職場に入り込んでマズイっという状況でした。みんなが優しかったから生きていけたようなもので、ミーティングは30%わかればいい方。サイエンス系の設計開発なのでボキャブラリーが絶対的に不足してて、頭に集積するのに2~3年かかりました。歳は30代初め。
- サバイバル法
ミーティングにはいきましたがきついので、適宜プロマネさんのオフィスにいって2人で話すようにしました。同じ部署の人との会話も同じ。One on Oneなら何とかなります。そのうちミーティングでも発言、質問できる頻度が上がってきました。私がしゃべるとみんな超真剣に聞いてました。集中しないと聞き取れなかったんだと思いますLOL.
ミーティングで7~8割方わかり、ちゃんと参加きるようになるのに3-4年かかったと思います。
- 仕事の変化
3年前に別の事業部の製品が入ってきてそれを一人で担当することになりました。突然製品がかわり、飛び交うボキャブラリーも大きく変わり、同僚が全員別の州、あるいは欧州となりました。やっと英語が楽になってきたと思った矢先に振り出しに戻るような状況。しかもメンバーが散らばっているため電話会議だらけ。電話は対面よりきつかったです。ボキャブラリーがなく知識もゼロな事柄を10人くらいの電話会議でリードしなければならないって、地獄!しかもどういうわけかみんなマネジメントレベル。誰も同じオフィスにいないので後でOne on One(対面)でフォローする手段もなく、1-2年間まさに地獄。
- 現在
それでも何とかなるもので今は全部電話会議でも大丈夫です。40になってもまだ脳の可塑性はあるらしい。聞き取れないこともよくありますが、その場で理解を確認するようにして要所は掴んでると思います。ミーティングのリードもします。しかし新しいタイプのプロジェクトではいつでも初めはちょっときついです。ボキャブラリーがついてくると徐々に楽になってきます。みんなに「え、何?もう一回言って」と聞かれることもよくあります。でも気にしません。話が複雑になると文脈が乱れるんです。日本語ででもそうですよね。
- Tips
ミーティングで着いていけなくなるというのはよくあると思います。経験から実感したことは、そんな状況だからこそ自分がミーティングを設定して会話をリードするというのが、苦しいようで理解しやすい方法と思います。流されないので。みんなの前で理解の確認を頻繁にするというのは心苦しいしさけたいことではありますが、しっかり理科できずに仕事にならなくなるともっとリカバリーが大変になります。苦しい時こそ自分に主導権をです。
自分一人だけ変な英語をしゃべっているのは心苦しいのですが周りはそんなに気にしていないようです。むしろ仕事が滞ることの方が問題。仕事に集中してなるべく繊細なココロを鈍感にしてその積み重ねです。もっと効率よくココロに楽な方法があったら学びたいです。