アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

Remote work(リモートワーク)の未来 - 2021

COVID(コロナ)の影響で、2020年は思いがけずもRemote Work(リモートワーク、自宅勤務)がホワイトカラーの人々の日常になりました。人それぞれに感想があると思います。

リモートワークに不安はありますか?

不安がゼロと言ったらウソになりますが、私はリモート賛成派です。その理由は下記の3つの可能性によります:

  • 時間とエネルギーの有効活用
  • 仕事の目的が”仕事を完了させる”であることが明確になり、各自にプロフェッショナル意識が高まる。
  • 活躍の場に地理的制限がなくなる。

時間とエネルギーの有効活用は自明のことですね。その他2つについて、私の思うところをまとめたいと思います。

  • 仕事の目的が”仕事を完了させる”であることが明確になり、各自にプロフェッショナル意識が高まる。

これはどういう意味かというと、”仕事の目的は、そのプロジェクトを進め、終了させることである”と真に理解し、それによって自分の責任意識とプロフェッショナル意識が高まり、仕事に集中できるという意味です。オフィス派の人たちの意見は、”会社で顔を合わせ、一緒に仕事することで連帯感が高まり、コミュニケーションもしやすくなり、仕事が円滑になる”というようなものだと思います。しかし、仕事を進めることに本当にそういった感情的なものが必要なのでしょうか?各自がプロフェッショナルとしてプロジェクトの仕事に真摯に取り組めば、チーム員同士が全くあったことがなかったとしても、助けの必要なチーム員に手を指し述べますし、問題があればチーム員でアイデアを出して何とかしようとします。そのモチベーションはプロフェッショナルとしての自覚、そしてそのプロジェクトのメンバーとしての責任感から生まれるものです。チームワークは仲間意識に依存することなく、プロフェッショナルとしての自覚によってドライヴされることが可能なのです。

会ったこともない人10人が集まってれもーとでプロジェクトを進めることに不安を感じますか?ここアメリカではコロナの前でも国外の人を採用したり、国内でもフルリモートを採用することが普通でした。SME(Subject matter expert=専門家)の場合は特にローカルにいるとも限りませんのでリモートが普通でした。よって私の同僚の90%は会ったこともない人たちでした。国外の人も多いです。それで全く問題はありません。いいチームワークでした。

もちろん、2020年のリモートワークとしうのはそうはいっても2019までのオフィスワーク/人間関係からの蓄積を消費している可能性もありますので、この先2019までの蓄積が消失した場合に困難がでてくるかという点も興味深いです。でも私たちは何とか切り抜けるような気がします。

もう一つ言及したことに、オフィスでの人間関係が生産性を下げる場合もあることです。仲間意識が強すぎると違う意見を言う人が阻害されるとか、あるいは、仕事の目的(=プロジェクトの完了)よりも、こう言ったらどう思われるかとか、仕事で立ち往生した時にプロジェクトへの影響よりも自分の立場の心配で頭がいっぱいになったり、そういうことありませんか?仲間意識が裏目に出た場合の副産物です。リモートでは仕事の必要があるときに必要なことを議論します。相手の顔色や暗黙の了解から解放され(=余計に気にもめるからの解放、意識が仕事に集中するようになります。

 

  • 活躍の場に地理的制限がなくなる。

この点は非常に将来が面白いです。もう東京に住まなくてもよい、というレベルではありません。日本にいながら世界各国と仕事ができる可能性があります。”ビザ”という制限から解放されるのではないかと期待しています。素晴らしいですよね。駐在のチャンスの順番を待つ必要もなく、自分でアプライできる(=ビザのスポンサーが不要になるから)。この先、まず国内のリモート採用が普及すると思います。そして世界に広がっていくことを期待しています。