アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

アメリカビジネス英語19 - could we suggest? (ていねいなお願い)

今日は丁寧なお願い表現として "Could we suggest"について書きたいと思います。 
このビジネス英語シリーズでは、アメリカで仕事をしていて便利な英語表現をシェアしています。10年間勤務している現職での日常会話からピックアップしています。
毎日のビジネスの中でアクションや助言をお願いすることは山ほどありますが、それを英語で適切なニュアンスで表現するというのは容易ではありません。丁寧すぎても、カジュアルすぎてもおかしいし、重々しい言い方も避けたいです。それから、丁寧な表現にしても、しっかり”お願い”ができている必要があります。
 
最近ありプロジェクトで、社外のビジネスパートナーとの間に理解の違いがいあり、結論としては両社のSME (subject matter expert = 専門家)を含めてテレカンで話し合おうということになり、お互いにメンバーの調整を始めたところでした。その時に社内のメンバーから、今後のビジネスを考慮してLT (leadersip team member)もかかわるべきだからLTメンバーにも入ってもらおうという意見がありました。どうやらオオゴトになってきたなぁと思いつつ、ならば先方にもLTメンバーの参加をお願いしなければと思い、メールを書きました。
 
We will include the project SMEs and management members from regulatory and R&D. Could we suggest to have an attendance of regulatory leader as well?...
 
これは丁寧な表現で、社内より社外向けです。丁寧ではありますが、重々しくもなく、かつSuggestといいながらもしかり”お願い”をしています。要は、I would suggest you to have an attendance of your regulatry leader.というvery directな意図をCould we suggestとして丁寧な表現に転換したという感じです。(注:I would suggest...の言い方は命令っぽく、かなり失礼ですのでご使用されないようにご注意くださいませ)
 
似た表現としては、Would you consider to include LT member(s) as well?とも言えます。これは疑問文ですが、Yes/Noの返答を求めているのではなく、お願いを意図していることが明らかですCould we suggestも疑問文ですが、疑問が自分に向いているのでお願いであることがより明確です。時と場合により、疑問文の丁寧表現はお願い度が低い(=質問になってしまっている)ことがありますので、私自身はいつも”ちゃんとお願いになっているかな?”ということを確認するよう心がけています。
 
補足ですが、Could you consider...と言うと、あなたにとって”考慮が可能か?”という質問のニュアンスが入り込みますので、この場合はこちらからの提案を受け入れる意図があるかどうかということで、Would you consider...の方が適当と思います。ただし、本件のような場合はどちらで言っても相手はこちらの意図(質問でなく提案である)をわかってくれるでしょう。
 
最後に、We will include the project SMEs and management members from regulatory and R&D. Hopefully we will have your management members as well in the call.と言うと、丁寧ですがお願い度がやや下がります。先方のLTの参加もあれば尚よいという感じです。ですので、最終的には先方の判断によるものの、こちらとしてはLTの参加が欲しいのであればより明確なCould we suggest/Would you considerの方がよいです。
 
以上です。少しでもお役にたてればうれしいです。コメントやご質問があればぜひお知らせください。