アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

マインドフルネスで仕事上の決断で不安に飲み込まれないようにする

毎日の仕事上の判断が大変ストレスでした。今でもそうです。私の責任は規制遵守です。規制というのは意図的に曖昧に書かれていて、とらえようによってはいくらでも違う結論を導くことができます。会社によってプラクティスが違うことはよくあることです。それを日常の様々な事例に当てはめめて、プロジェクトの進行とセールスに重大な影響を与える決断をし、理解させ、マネジメントを含めて合意を得、最後まで一貫してその意思を貫かなければならないのは大変ストレスです。

 

自律神経失調状態になったわけですが、体調がもともと悪化していたのと、一時期仕事量がマックスなったのと等、多数の原因がありましたが、常にあるこの仕事ストレスこそが大きな要因の一つだったでしょう。

 

そこで最近は、マインドフルネスを使って、decision making process(結論を導くプロセス)において、emomtion(感情)をできるだけ排除する工夫を始めています。現在進行中ですが2つの例を挙げたいと思います。

 

事例1:

当局はもう一度、当局とストラテジー会議を持って詳細について合意を確認してからフォーマルな申請に進むことを強く推奨していました。私もそれに同意です。しかし私以外のプロジェクトメンバーは全員、追加会議は不要で申請することに賛成です。もう一度会議を持つことはビジネスサイドやマネジメントによっても反対されることが100%明確です(時間がかかるため)。しかし会社側の意見がどうであれ、最終決断は私にかかっています。

【感情1】この時、私の感情としては当局との関係を良好に保ちたいというのがあります。これは会社として大変重要(ロジカルな理由)と私は考えます。しかし、emotionであることは確かです。なのでこの点は今の私の判断から排除しました。

【感情2】次に、私の実はもっと大きな心配事は、もしこの追加の会議をスキップしたら、当局には詳細を審査する時間がなく、不合意なことが残ったまま承認されてしまい、5+年後にそれがクリティカルな問題になる可能性でした。あるいは不合意な内容が指摘されても、当局と議論を持つ手段がないという状況に至るのではないか、という心配です。これにはどういう感情があるでしょうか?

  • 即申請を合意しておいて(プレッシャーに負けて)、当局からのプッシュバックがあた場合の不安
  • 即申請を合意しておいて(プレッシャーに負けて)、その大問題は発覚した暁には、プロジェクトにとって非常に厳しい状況になるし、それを背負う私も厳しい状況になるという不安
  • 申請を遅らせて追加の議論を当局ともつことを支持しなければならない、絶対的な理由の理論武装が、実は完全ではないという不安

初めの2つは完全に感情的不安です。3つめの不安は、可能な法的手段が完全に明確にできてはいないことが原因です。つまり万人を納得させられるほど法的手段を理解しているかどうか、と聞かれると不安があり、フレッシュな目で調べなおしたいという気持ちがその不安の裏側にあるということです。

このように、不安という感情を分析することにより、次のステップは法的手段の明確な理解のために再度文書を読み込む、ということになりました。感情に支配されてしまっていたら多分、しどろもどろのままストレスを抱えていたでしょう。

 

事例2:

既に書きましたが、私の仕事は法規制遵守。多くの場合、グレーゾーンな案件があるとプロジェクトチームにNoと言わなければならない、そしてプッシュバックの試練を受けることになります。そして今回は、ある案件が舞い込んできたとき、結論を急がず、話を掘り下げて聞き出し、コンサバな一時的回答を示しつつも、規制を調べなおさせてほしいというようにしました。その件についてはOKと言ってしまってもよかったのかもしれないのですが、小さな不安があったのです。ですので、慎重に受け取って下調べすることにしました。

そうしたら、私が法律の下調べをするとき、私は”どこまでできるか”を理解するという姿勢で読み進めることができました。そうすると「何がどこまでできるか?」を探しに行くかたちで前向きに読み進めますので、ストレスと不安が大変低減されました。

一方、もし「OKだと思うけど、念のためガイダンスを読み返させて」と伝えておいてからガイダンスを読み返した場合、「実はダメって書いてあったらどうしよう?」という不安を抱えながら読むことになり、ストレスですし、その雑念が原因で理解がなかなか進まないという状態に陥ります。

 

この事例たちは現在進行形です。しかし、自分がなぜいつもこのようなケースに不安に飲み込まれるかを分析した場合(マインドルフネスによって)、不安が私に伝えようとしている本質が見えてきてロジカルに対応できるアクションアイテムが見えてきたということがわかってきました。

仕事上の決断は小さいものでも大きなものでも、いつだって不安です。でもようやく、マインドフルを使って不安の裏の本質を見つけ出すという手段がなんとなくわかってきたことは朗報でした。まだまだたくさんの失敗があると思いますが、失敗も学びの機会かもと、前向きにとらえることができそうです。