アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

休職前後の心身の変化、足るを知る

3週間の休職中は、会社の仕事やキャリア関係のことは徹底的に考えないようにして生活しました。英語で言うなら、Completely disconnected. Completely non-instrumental.

通常の私なら、3週間も時間ができたらammbicious(野心的)な計画を立ててしまうものです。しかし完全に休むことに努力は必要ありませんでした。それだけ本格的に心身が限界に疲れていたのだと思います。

 

休職前には、医師と段取りをつけ、休職をマネージする会社(うちの会社がアウトソースしている)と連絡をつけて、ということで2週間くらい準備がありました。この期間に既に、すごく救われた気持ちになりました。あ~停止できる!死ぬかと思ったけど救われた、と言うくらい大げさに。この安堵が非常に大きくて、それだけで40%は回復したのではないかと思うほど。なぜか永久的な終り(定年か転職でこの会社とお別れ)というような思いまでしてこれまでにない安堵でした。

これは多分、休職と有休の違いだと思いました。有休中は頭に仕事のことが残っていませんか?自分は休んでいるけど周りは動いているから気になるんですよね。100% diconnectが難しい。でも今回は休職だから正々堂々と停止できる。そういう思いがありました。人生初の100% Disconnect!

前述しましたが、上司に超緊急案件(ある案件のプロマネをして終わらせる)を振られてそれに取り組んだのがその2週間の間でした。この時は2週間後で”停止”であることを知っていて、そしたらその緊急案件に100%集中できました。心身は寝れないし、身体が痛いし、ボロボロでいたが、2週間で終わらせるぞと、なぜか士気満々。結論として、本当に終わらせられました。短期に終わってみんなもハッピーだったようです。

この経験で気づいたことは、私は短期集中型で、短期的プロジェクトのプロマネを楽しむということでした。そしてそれに集中できる(dedication)という環境が私を元気にさせるということでした。実際の私の仕事は真逆です(笑)。

同僚への通知に関しては、上司はうちの部署の人(全員でなくとも数人には)伝えたのではないかと思います。近い同僚数人が知っていましたので。私の仕事上、同部署への影響はほぼゼロですので同部署への連絡は重要ではありません。所属するプロジェクトメンバーへの影響があったので、プロジェクトメンバーには”3週間out of offie”だからその間に必要な緊急のことがあったら代理を置くので教えてね、という形で連絡しました。ほぼ全員の反応は”3 weeks? Nice, long vacaiton!" でした。さすがアメリカ人!そう思っていてくれた方がいいやと思ってそのままにしておきました。

休職中(8月)は好きな時間に起きて、体を良く動かして、外を歩いて、少しコンマリ(片付け)をしてと、それ以外になにも課さないで生活しました。非常に多くのAudibleや興味のあるYoutubeを聞きました。3週間では睡眠は回復しませんでした、実は。でも4-5週間後に数時間増え、10月末には6時間まで伸びました。改善は徐々に起こっていたけど、あとから効果が目に見える形でやってきたということだと思います。

休職前は過食でした。エネルギー切れがひどくて食べ続けていました。休職中はエネルギーを常に供給する必要はありません(家でのんびりですので)。そうしたら食欲が一気に減りました。その時Youtubeで4-5日の断食に興味を持ったので、自己流が入っていましたが、初めの1週間は断食まがいをしていまいた。自家製野菜ジュースで数日を過ごし、その後は少量のご飯をよく噛んで食べるという感じ。

自己流断食の結果、体重が2週間以内に5kgは減りました。もともと痩せ型の私にとっては危ない領域です。大きな気づきは、”ストレスがいかに膨大な食欲を作り出していたか”ということ。私の食行動のモティベーションの99%はストレスだったと思います。”ストレス”と言ったのはつまり、”頭”によって作り出された食欲です。休職の安堵感でその99%が消失して、プチ断食をしたら、初めて空腹からくる本当の食欲をしりました。その食欲は非常に静かでした。”欲”が該当しないくらい。単に”空腹”を知らせるだけ、みたいな。これに対してストレスの食欲は私の頭/行動を瞬時にコントロールして私をマインドレスにするほど強力で絶対的なものでした。10年、20年とかいう次元の時間をそんなストレス反応にコントロールされていたと思うと愕然です。それから食費が減りました。クッキングや買い物が減って時間が生まれました。家事が減りました。

これで初めて、”足るを知る”というこがわかった気がしました。片付けで気づく人が多いようですが、私は食のコンマリ(?)で腑に落ちました。いかにどうでもいいものをマインドレスに過食していたか。食についてだけではありません。洋服や持ち物も。コンマリさんが言うように、好きでもないものを買い替えて生きてきたことを辞めて、好きで必要なものだけを持つことへの至福な気持ちが実感できるようになってきました。

次回は足るを知るについてもう少し深めたいと思います。