アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

足るを知るとは、自分を知ること。人それぞれ

私の経験した”足るを知る”について書きたいと思います。

足るを知るというのは、ミニマリズムとかコンマリさんのように物をおおばばに手放した結果といして、これで十分というレベルを悟る、と言うような印象を持っていました。しかし私の場合、数日の自己流断食によって悟りました。人によって悟るポイントが違うのかもしれませんね。私は若いころに摂食障害になったことがあるので、食への強い意識があるんだと思います。おそらくそのために、断食で悟ったのかもしれません。

足るを知るポインは人それぞれ。皆さんが”長期的に過剰”たったと思うところがポイントかもしれません。前述のとおり、”エネルギーが足りない!”というストレスと、仕事上の不安等が原因で一日中間食をしていました。長期的にそうだったので、もはや習慣化していました。

自己流断食の経緯

YoutubeやAudibleで健康、メンタル、あるいは自律神経関係のものを聞いていて、腸と脳の相関関係の話を繰り返し聞きました。それで胃腸を休めようと思って断食を開始しました。酵素ジュースはなかったので、自分で野菜&フルーツジュースを毎朝作り、そのほかは少量の食事のみよく噛んで食べるということを5日続けました。日中はジムに行ったり、外を歩いたりして過ごしました。

エネルギー切れを感じたのは2日目。その後は慣れてしまいました。驚いたのは、おなかがすいているはずなのに、食欲が非常に弱かったです。休職中で、差し迫るストレスから解放されたことで、”頭”が作り出す強い食欲がなくなりました。そうしたら本当の食欲は”欲”に該当しないほど弱く、2日目を除いて快適に過ごせました。3週間の給食で5㎏は減りました。(もともとやせ型だったにもかかわらず)その後2か月は食欲が低く、戻りませんでした。

私にとっては、食事3食を”仕事のながら食い”をしないでよく噛んで食べることがおおきなヒーリングでした。人間にとって食は大事であり、喜びでもありますよね。考えてみれば、ながら食いしない3週間なんて20年ぶり??オドロキです。ながら食いをしていると、食べていることを実感できません。これでいかに過食だったかがわかりました。ながら食いせず、少量を大事によく噛んでたべることで、十分なレベル、つまり足るを知りました。

食の足るを知るから、ほかのことの足るを知るを悟る

そうすると、食だけでなく、服、物、そして生活上の習慣、仕事でやっていること等、様々なことについて”足る”と言えるポイントがわかり始めました。例えば服と物。私はコンマリさんの片づけとコンセプトが好きで、やりたいと思っていたのですが、正直、しっかりとは行ったことはありませんでした。プチコンマリ、と言う感じでしょうか。もともと物が少ない方なので、大々的な片づけにモチベーションがわかなかったんだと思います。しかし、断食と同時に服のコンマリをしてみたら、以前より多くの服(活躍していない)と向き合って手放すことができました。ふだん習慣で行っている物事のいくつかも、も実はtoo muchだということに気づきました。

体を完全に壊したことで、このまま自分の声を無視していたら人生がかわいそうすぎると、本気に向き合うことができたこともあると思います。低価格だからと買ったものはすぐクタクタになってしまったり、デザイン的にも自分の思いに妥協していたので、もう買わないときっぱり決めました。それより、高くてもいいなと思うものを少数買って大事に長く使うようにする決心が簡単にできました。その他5、10年前の若い時の服でくたびれたものも手放しました。コンマリさんのおっしゃるとおり、捨てられないのは過去への執着か将来への不安。実は、過去への執着=将来への不安、ですよね。体を壊して休職にまで至ったことが、過去・現在への執着を手放すことを楽にさせてくれたとも思います。それによって手放せました。

これが”足るを知る”だと思いました。字面では十分と過剰の違いを知ることという感じがします。しかし私の気づきとしては、社会や同僚など、周囲の人がどうであれ、自分はこれが欲しい、自分はこれでいい、という基準がわかった安堵感を得た、という感じです。

足るを知る=体感を察知できる=自分の人生が始まる

”足るを知る”という感覚は、食が切っ掛けでしたが、その一つのことから自動的にすべての他のことへ広がるようです。あぁ自分はこれで行こう、他人がどうであれ、これが私の至福、と言うポイントがわかる、という感覚です。

私は長いこと、非常にマインドレスで、自分の外ばかりを見て、頑張り、結果として心身ともに緊張しっぱなしで20+年を生きてきました。足るを知るという悟りで、初めてその緊張がほぐれてきました。その後の体調の回復、慢性疲労、肩こり、眼精疲労からの解放は驚くべきほどのことでした。20+年もの間、整体、鍼灸、漢方、マラソン、そしてストレッチもヨガも、何も効果がなかったものが、安堵感から来る緊張からの解放によって、2か月で改善しました

足るを知る感覚というのは、マインドを外から中に向かわせる大きな切っ掛けになりました。足る感覚は頭ではなく体感です。体感を取り戻すと、あらゆるメンタルと身体のつらい部分が体感と同じように感じ取れるようになります。(痛い、痒いなどの体感と心身の声、反応、緊張、呼吸の浅さ等は、すべて体感のたぐい)その切っ掛けがつかめ始めたらこっちのものです。ビックリするほど早く自分というものがわかり始めてくると思います。体からのシグナルが聞こえるようになるんです。そして、体感を知り始めると、心身は自ら良くなっていきます。そのスピードは意外に早いです。体は正解を知っているんです。ゴチャゴチャ頭で考えていること、不安なことが邪魔をしています。そこから自分を解放して、体感に気付いてあげると、心身は自ら、本来の場所に戻っていくということだと思いました。