アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

Business leadership coaching - 英語のビジネスコーチングを受ける(お勧め!)

現在、人生初めて、ビジネスリーダーシップのコーチングを受けています。今日はそのコーチングセッションの感想を書きたいと思います。

結論から言うと、コーチングを受けることは大々的におすすめです!もし興味を持たれていたら、短期間でもいいので受けてみることをお勧めします。特に、自分がフィードバックを受ける機会に恵まれていない人、上のレベルの人との近いコミュニケーションの機会があまりない人、コミュニケーションに関する何がしかの弱点を認識していて改善したい人など、受けてみたら必ず何かしらを学べます。迷っていたら受けてみるといいと思います。

  • 動機

私はアメリカで医療機器の開発をする(英語ではMed Techと言われます)国際的企業に12年勤めています。が、いまだにバリバリの外国人英語。意思疎通はもちろんできますが、professionalなbusiness englishにはいたっていません。ミーティングやメール一つをとってもニュアンス的にどう伝わっているのかがわからず、その不安が蓄積し、仕事の能率はおろか、self confidenceにも悪影響を与えていました。英語教師を持つべきか、コーチングを受けるべきか、数年間悩んだ挙句、思い切ってリーダーシップを対象としたコーチングを受けることにしました。コーチはビジネスコミュニケーションの専門家ですから、初めてみて納得、英語の先生よりビジネスコーチが正解です。

 

  • セッション概要

2週間に一度のオンライン(Zooom)での1時間のセッションを5回という契約で始めました。先生は人事や多くのリーダーシップ育成関連の経験が豊富な方です。効果を実感するためには最低5回のセッションがおすすめということで5回のセッションを受けています。(もしもっと続けたければ、例えば数か月たってからまた再開できます)

信頼できる同僚等にミーティングやプレゼン後にフィードバックをもらい、その結果を毎回、セッションの初めに議論します。その他、ほかの人、あるいは自分ののコミュニケーションでよかった点や良くなかった点を議論します。

毎回、あるテーマに関する記事(Harvard business reviewやその他)を送ってくれます。それを読んで次回議論します。最初の3セッションは自作の10分程度のストーリーをプレゼンし、フィードバックをもらいます(例えば、構成がうまく組まれているか、ストーリーに明確な主張があるか、わかりやすさ、感情が適度にこもっているか等)。

なめらかにPush back(反論)することを学ぶシュミレーションや、相手を動機づける(compeling)会話のシュミレーションなどを行い、フィードバックをもらいます。

私のコーチの場合、セッションの間に何か質問があればいつでも質問を投げかけられました。これは大得点です!

  • 効果(全般)

一回目のセッションですでに効果大でした。まず、私は自分のメールのいくつかを送り添削してもらいました。彼女のフィードバックは、大抵のメールは適正(多少のグラマーの問題があるものの、丁寧さは適切で言いたいことはわかる)とのことで、私は心配し過ぎかもしれないとのフィードバックでした。

私としては、心配し過ぎている項目を削除することも大きなベネフィットでした。これは大変助かるフィードバックでした。

コーチを受けることでコミュニケーションへの関心が高まり、日常のあらゆるシーンにおいて、ほかの人の態度やどう話すかなどへの観察力も上がり、自分の悪いクセ、うまくいったところ等、認識力があがりました。具体的な目的意識があるとこんなにも毎日は学びが豊富なんですね!ビックリです。

  • 効果の具体例1:”?”の使い方

私は”?”を使いすぎる傾向があることがわかりました。英語の世界では”?”は相手への質問だけに使います。しかし私は、自分がまだ考え中で答えがわからない、そんな内容を伝えるのに”?”を使っていました。ミーティングでもたまに、are you stating or are you asking?と聞かれることがありました。Thinking outloud に”?”は使ってはいけないことがはっきりしました。

  • Be concise

つまり、要点を短く言え、ということです。私の弱点です。私は会話もメールもチャットも、普通の人より長いです。ストーリーをわかりやすく要点に絞って伝える訓練でいかに自分が冗長かがわかり、それ以来私のメールや発言は格段に向上しました。

  • Set a goal for your meeting

自分がオーガナイズするミーティング。自分がファシリテーターです。アジェンダはあります。私の課題(チャレンジ)は、自分で”ここまでの議論と結論でOK”という終りの見極めでした。私はリーダーシップの強い方ではありません。決断力の強い方でもありません。どちらかというと、いつも不安があるタイプ。複数のファンクションの人からのコメントを受けて、どこで終わりのピリオドを打つか、それが課題でいした。しかしこのセッションを経て、自分の判断は完璧ではないことを受け入れたうえでも、毎回の自分のミーティングにおいて、決着点をつけるのは私の責任であることを体得しました。だから決着をつける不安があっても、今日その時点において決着点を決めるようにしました。後日もっと議論が必要になったらまた彼らにreach out(再度彼らと議論する)すればいいのです。そう思って、毎回のミーティングを、例えば”I got all my questios clarified. Thank you, Karl and Deb, for your input. I will discss with my manager and propose the idea. It was very helpful. Thank you so much."のように言い切ってミーティングを終わりにする勇気を持てるようになりました。

  • Leadershipに必要な素養を学ぶ

自分はエントリーレベルのマネージャー。リーダーシップにはまだ遠いレベル。でもリーダーシップン必要なコミュニケ-ションスキルって、実は、すべての人に(レベル、ジェンダー、職業、家族構成)に必要なスキルで、いかなる相手(友人、家族、近所の人ですら)有効です。コーチに学ぶと大変興味深いです!何せコーチはそれを専門にして、彼らの職業経験、MBA経験、コーチとしての認証をとってまで蓄積してきた経験と知識を私たちにシェアしてくれるわけです。自分がまだエントリーレベルでも、いや、エントリーレベルだったり若かったりするからこそ、(もちろん40代、50代も!)コーチから高いレベルに求められるコミュニケーションを学んでおく価値は高いです。私たちは、描く理想に向かって進む動物。描く理想像の質が上等でなければ、上等な人には到達できないのです。だから背伸びであってもコーチに上等を学んでおくことは重要なのです。

終りに:

20代、30代の時にコーチを持てばばよかった~!と思いますが、あの時はそういう発想がなかったのだから仕方がない。40代になってですが、コミュニケーションを学ぶ機会を持ててとてもよかったです。コーチングというのは面白くて、コーチが一方的に教えるわけではないんですね。コーチは切っ掛けや気づき、知識、フィードバックをくれます。このセッションのおかげで自分の中でコミュニケーションへの意識が高まり、日常の観察力、日常からの学びが促進されます。その気づきをコーチと議論します。そういうサイクルです。コーチは相手に合わせてカリキュラムを柔軟に設定してくれます。プロです。残りの2セッションを大切に、できるだけ多く学び、気づきを得て、新たなコミュニケーション向上の目標をもってやっていきたいと思います。