アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

子供の時の心的ストレスが一生ついてくる、小さなこともトラウマになる

思い起こしてみれば私の今までの人生は”がんばって”ばかりでした。頑張ってくれた若い頃の自分のおかげで今があると感謝さえしてしまいます。しかし、一生頑張りとおすことは難しい。40代になると体がついてこれなくなり、それで一旦停止して考えることになりました。

7月のアメリカの祝日の時にIrene Lyonという方のYoutubeにたまたま出会いました。数か月ぶりに開いたYoutubeになぜか彼女のvideoがTopにでてきました。

タイトルにはTrauma, chronic fatigueがありました。数か月前にchronic fatigueを検索したためだと思います。Traumaという言葉に嫌悪感を感じたのですが(自分はそうではないしと思って)、疲労の部分に興味があったので見てみました。

そうしたら、ビックリ。彼女は私の身体状況を何から何まで話していました!

そういう事ってまれにありませんか?そういう時、私はそれが真実なんだと思ってしまいます。意図せずたまたま出会った情報に吸い込まれたわけですから、gutsがそれが正解と判定したんだと思います。

トラウマという言葉に嫌悪感を感じたと書きました。トラウマというとneglect, domestic violence, abuse etcといった非常に過酷な状況に限定されると思っていました。しかし彼女はそれをもっと広げて、あらゆる継続的ストレス(特に幼少期)はなんでもトラウマになると話しています。

そして一言でいうと、幼少期のトラウマは自律神経の失調(dysregulation of the autonomic nervus system) を引き起こし、大人になって気づいて意図的に対処しない限り、その自律神経失調による慢性疾患、慢性疲労あるいは慢性的な精神的に困難な状況(ウツ、ADHD, OCDなど)が一生付きまとうということです。

その理由は、人がストレスに対処する方法はfight, flee or freezeの3つしかなく、幼少期に近くにいる大人や年上の人から継続的にストレスを受けた場合、freezeモードしか選択できず、それは自律神経の迷走神経系が極端に緊張する状態を引き起こし、それがデフォルトのようになってしまい、自律神経の失調を招くのです。

ものすごく短く書きました。興味のある方はIreneのYoutubeをどうぞ。

www.youtube.com

Ireneの話により、私の幼少期の問題に初めて目を向けました。本当は嫌で考えたくもなくて長年封印してきたことです。具体的には私の姉と父からの冷たい対応です。これを思い返すとき、いつも大人の脳で思い返していました。いつも「姉妹は喧嘩して当たり前、姉ももっと甘えたかったんだよきっと、父は無口でストレスを内部に抱え込んでたんでしょう」などと、大人の視点から理由つけをして、そうやって流していました。しかし、Ireneがそういうこともトラウマとして身体への影響を残すと説明していたことから、「あの時、小さな私はどう思ったのだろう?」と考えてみました。

そうしたら、それは多大なストレスであり、怖かっただろうし、大変悲しかったと、あの頃の気持ちがわかってきました。あの頃の私には大人が考えるような常識、言い訳、知識がありませんでした。あの頃は家族が全て。そんな家族の数人から、顔を合わせるたびに冷たい、否定的な対応を受け続けて、泣いて、それでも逃げ場がなかった小さな自分。それに初めて気づいて愕然。それから芋ずる式に、なぜ大人になってから今までこんなに社会生活がしんどいのか、なぜこんなに頑張るしかなかったのかがはっきりわかりました。

私は人を、基本的に、傷つけられたという思い持たせる危険因子ととらえている。もし人が他人を-100から+100で判定するとしたら、人は私をまず-50位に見ている。私が彼らを気持ちよくさせない限り、私の点数は決して0か+5にもならない。そういう感じで世の中をとらえてしまっている。そのため、私の神経系は絶えず緊張状態にあり、いつも疲労困憊している。そういうことなのかと思いました。これは私があの頃否定され続けて、それに耐えて生きてきたから。

子供の時のストレスと心的外傷。もし思いつくものがあれば、あんなのは大したことなかったんだとか、自分が弱かったんだとか、今の大人の脳でジャッジせずに、あの時、大人の事情も常識もなかった小さな自分はどう思っただろう?と考えてみると、あの頃を全く違った視点で振り返ることができるかもしれません。