アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

自尊心の問題のルーツ(low self esteem)

自尊心のベースラインが低いところに設定されてしまうと(自尊心が低い)、毎日が不必要にしんどいものになってしまます。私は自尊心を心理的な”安全”域の大きさととらえています。(専門家ではありませんが...)自尊心が低く設定されてしまったということは安全域が狭い、つまり毎日の些細な事の多くが安全域の外側に位置してしまいます。それが原因で毎日が心理的に緊張状態で、心身ともにクタクタになってしまうのです。

クタクタになると、誰でもそうですが、余裕が減ります。つまり安全域が更に小さくなります。なので自尊心が低い状態に設定されてしまった人はこの悪循環の中で何年も、何十年も、辛い思いをすることになりかねません。

自尊心の低い状態の原因は、過去にあった何がしかの経験(一つまたは複数)です。何かが過去に起こったのです。自尊心が低いと多くのことがストレスととらえられますので、人によっては怒りっぽかったり、ウツっぽくなったり、泣いたり、落ち込んだり。それが日常茶飯事になりますので、私はどうかしていると思ってしまいます。しかし、私がどうかしてるのではなく、何かが過去に起こったからなのです。

What is wrong with me?ではなく、What happened to me?という問いかけが必要です。これはこの本を読んでなるほどと思いました。

www.amazon.com

自尊心の問題や長期的な心の傷というと、子供の時のトラウマとということがよく話されます。トラウマというとabuse, neglect, violenceといったものすごく酷い経験と考えらてしまいます。しかしここ数年、トラウマというほどひどいことでなくても、例えば親が厳しかった、兄弟が冷たかった、それほどひどかったわけではないいじめ、先生に嫌われたといったような経験が十分、いわゆるトラウマのように脳と神経系に刻まれ、何十年も、あるいは一生、その影響を受けるという理解が進んできています。

辛いことが刻まれると、私たちの脳神経はその辛さをかばってnumb(無感覚)にしてしまう傾向があります。忘れるとか、たいしたことではなかったとしていまうとか、心の奥深くに封じ込めてしまう感じ。そうすると、その問題だけでなく、あらゆることについても感覚が低くなってしまいます。怒るべきところでも自分が不十分だったよねと感情を和らげてやり過ごしたり、良かったこともそれほどのことではなかったと思ったり、そうやって自尊心のセットポイントが低い状態に固定されてしまいます。

自尊心が不健康なほど低いと、もし辛い気持ちでいたならば、トラウマに関する本を読んでみたり、カウンセラーと話をしてみることをお勧めします。

いわゆるトラウマなんて言うほどのことは無かった。私の家族はもう少し私と向き合ってくれたり、受け入れてくれたらよかったとは思うけど、彼らに悪気はなかった。などと思って、心理の深いところに蓋をして隠されてきてしまっていた思いが障害を作っているかもしれないからです。

脳神経が心理的傷を負うということは、過去の出来事に悪気があったかどうかにかかわらず起こります。程度がいわゆるひどいトラウマ的経験よりマイルドであっても起こります。幼少期でなくとも10代の時の経験でも起こります。もし心のどこかに重み、不安を感じていたら、その暗雲がなんであるかを明らかにいして向き合ってください。

私はカウンセリングの2回を行ったところです。昔の記憶がこれまでになくあれこれと浮かんできました。こんなにたくさんの思を押し殺してしまっていたんだと驚きです。Burn outだと思ていたのですが、昨年クタクタになった理由がわかりました。これからもっと黒いものが出てくるのかもしれません。向き合う時がきたのかなと思います。