アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

こんまりさんの”片を付ける”ことの威力

年末年始の休暇中と言えば、”物を処分/入れ替え/片付けをしてすっきりさせよう!”というのが毎年恒例でした。なぜ恒例だったかというと、毎回中途半端だったからです。しかし今年の年末年始は初めて、片付けからココロが解放されています。片付けが不要になりました。

コンマリさんがおっしゃるには、「片付けは一気に、短期に、完璧に」というのがキーポイントです。私はその通りにはできていませんでした。いわゆるコンマリ&自己流のハイブリット型…。次回はしっかりコンマリ流を試したいのですが、ハイブリット型を2年かけて数回行ったことでも心理的効果がありました

 

発見した問題点

自分のケアがおろそかになっていたことに気付きました。私は物が少ない方です。余分なものは少ない方なのですが、必要なものも十分ではありませんでした。たとえば、毎日の会社や週末に使う服、靴、カバンなどですら、ボロボロではなくとも、ちょっとクタっとしていたり、小さなシミがあったり、長く使って気分的に古かったり。必要だからとておいて使っていたのですが、Spark Joy(ときめき)とは程遠いい気分でいました。コンマリさんのおっしゃる「ズーンと思い感じ」です。

タンスから全部洋服を出してときめくものだけを残すことを徹底できなかった理由はここにありました。実は、気に入ったものがほとんどない。だから捨ててしまうと明日からの洋服がゼロ...。これを”必要”なものは残すと混同してしまっていました。

使っていないでうずもれているものはおろか、毎日使っているものにすら気が重かったという事実に愕然。

それから、毎日でなくともたまに必要になる服、靴、カバンのたぐいも不足していました。(例えば旅に出るときやパーティーに行くときにあると便利なものとか)これが私の出不精を引き起こしてしまっていることにも気づきました。

それまでは、安価な服を買って古いものを処分するというようなサイクルでした。いいわけですが、アメリカですので、「これいいな~」と思うものでサイズも合うものに出会える確率は非常に低く、アメリカのお店で探すことをほぼやめてしまっていました。帰国時に買うか、数年前にやってきたUNIQLOで買うか、そんな感じでした。

でも安価なものは楽しくなく(デザイン的に妥協)、すぐクタクタになりました。そのたびにまた義務てきに買いに行く。このサイクルにはなはだ嫌気が立ちました。

 

訪れた変化

そこである日、吹っ切れたのです。よく使う物は、少数でよいから、出せる限りお金をかけて、デザインとサイズと機能性に妥協しないものを買おう。そう決心しました。

この気持ちは実は4-5年前頃から、年に1、2回くらい(?)ひょこり思い立つようになっていました。年に1つ、本当に機能性が高くて好きなものを買っていまいた。今思えば1つ目はThe North Faceの高額だったダウンジャケットです。ここはNYとカナダの間にある、結構寒い地域です。このダウンはとにかく超暖かく、シティー用でデザインもよく、着ぶくれもしないスリムなタイプでした。一番高いダウンでした。でもこれは最高の買い物でした。今でも暖かく私を守ってくれますし、冬でも行動力が付きました(快適なので)。これこそ、トキメキを感じるということだと、数年かけながら実感していったのです。このような体験を数回経て、腑に落ちました。よく使うものこそ、ときめくものであるべきである。

そのほか、バーバリーのマフラー、ラルフローレンのワンピースとセーターなど。高かったです!でも質が良い。暖かくて、デザインも好きで、長持ちしています。無気力なサイクル(安価に買う、すぐクタクタになる、義務感で買わなければならない)から抜け出すことができました。

そうする中で、気が重くなるものを手放すことがやりやすくなりました。今捨てるとちょっと不自由であっても手放せました。いいものにすぐ出会えることを信じ、高くても買える自分を信じる、そうすることができてきました。

その結果、クロークに少しスペースが。タンスにも不要なものがずいぶん減りました(完璧ではありません)。そして今年の年末年始は初めて、ココロが「片付け」から解放されていることに気付きました。まだ十分満足いく状態ではありません。しかし、満足がわかるようになりました。

結論:日常使うものこそ、高価でもデザインと機能性に妥協しないで本当に良いと思うものとする。ときめき感覚はそうした経験の体験によって分かりやすくなる。少数でも満足いくものが揃うと、どうでもよい物を手に入れなくなる、そこから遠ざかるようになる。そして、購買以外の行動も同様に変化する。

コンマリさんに大感謝です。