アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

アメリカビジネス英語6: apologize vs sorry(謝る表現)

今日は謝る表現について書きたいと思います。状況としては社内のコミュニケーションまたは社外の相手であってもプロジェクトの相手でわりと社内と似た感じでコミュニケーションできる場合を想定しています。

まず、覚えておくべきこととして、アメリカ人は滅多に謝りません。あるいは、謝るという表現を滅多に使用しません。日本には”すみませんが…”という便利な表現が浸透していて頻繁に使われるのですが、そのような感覚で I am sorry等の表現をアメリカ人あてに使うことはしないようにしましょう。

と言う私も、ついつい自然に出てしまうんです。日本人のDNAですね(笑)でもこれをルールにしてなるべく言わないようにした方がいいと思います。それは彼らにとっての I am sorry; I apologizeは日本人の”すみません”とニュアンスが等しくないからです。

  • 謝る表現

I am sorry.  I am sorry about it.

I apologize.  My apologies.

  • I am sorry v.s. I apologize

まず社内コミュニケーションにおいては I am sorry は使わないようにする、というルールを設定することで支障はありません。10年のアメリカ会社生活において、 I am sorryを言われたことも、そういうメールを受け取ったこともないと思います。明らかに過った請求書を送られて色々面倒なことをしなければならなかった時でさえI apologizeでかるーく流されました。

I am sorryはI apologizeよりも個人的な感覚がある、あるいは感情的な意味合いがあるようです。ですから仕事で何か間違いをして(messed up)、相手にもう一回何かをしてもらいたい場合などは I apologize for additional request...というように I apologizeを使いましょう。I am sorryはその感情的なニュアンスにより、I am sorry about your loss.というように弔辞によく使われます。

  • 謝る頻度

日本人の視点からアメリカで適切な頻度を判断するのは難しいかもしれません。日本には”すみません”という便利な表現があるので、その感覚でいると謝りすぎてしまいます。そこで私は、100%自分が原因で相手に追加のアクションをとってもらわなければならないような場合に限定してmy apologizesを使うというルールにしています。会社の、または自分の部署の方針が変わって追加の仕事が発生した等の場合、ついつい”すみませんが”と言いたいところですが、そうは言わずに、なぜその追加の仕事が必要になったのかを率直に説明し、やってくれたら感謝を述べる、という感じです。

”お忙しいところどうもすみませんが”も不要です。みんないつでも忙しいです(笑。なぜその仕事が必要なのかがわかれば彼らはやってくれます。逆にその理由がわからないとアクションしてくれません。日本にある”すみません”的なクッション言葉を持ち出すよりも、なぜ必要なのかを明確にしてあげた方が、アメリカ人的には気持ちよくアクションをとる動機付けになるようです。

  • Apologizeの使い方

何はともあれ、とってほしいアクションを明確に説明します。そして最後に I apologize for such a short notice.のように付け加えます。あるいはこの追加の仕事が必要となった背景の説明の後に My apologies.を付け加えます。My apologiesはいつも複数形です。(My apologyというと意味が違ってしまいます。There are a lot of arugments is social media about the prime ministor's apology.のようにだれかが既に行った謝罪について言及するようなときにhis/her apology(単数形)と言います)

 

すみませんというようなクッションがないことに戸惑いを感じることもあるかと思いますが、これも文化の違いということで、ルールを設定していまうと楽になるかもしれません。お役に立てばうれしいです。