アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

アメリカビジネス英語17 - Try to doの乱用にご注意

日本人が英語で話すインタビューを聞いていると"Try to do"をよく耳にするのですが、状況によっては、その能力が自分にはない、というような印象を残すことがありますので、つかい方に注意がいると思いました。今日はTry to doが与える印象について考えてみたいと思います。

ビジネス英語シリーズでは、アメリカで仕事をしていて便利な英語表現をシェアしています。10年間勤務している現職での日常会話からピックアップしています。

 

まず、try to doのニュアンスと印象は状況や職場の文化によっても違いますので、下記のまとめはご参考までにととらえてください。

ビジネスの場においてI try to do XXXX. という時、例えば大きく分けて2、3のケースがあると思います。

 

[ネガティブな印象を残さない例]

  • 方針、ポリシーを述べる。

E.g. I always try to put customers first. 顧客第一を心がけています。

I put customers first.といっても同じことですが、try toを付けることでやや謙遜な感じがします。つまり、私はできる限り顧客第一という姿勢で仕事をしています、もちろん私はPerfectではありませんが、ということが暗に含まれています。特にネガティブな印象を持たれることではありません。

 

  • 最終手段に出る(ダメもとかもしれないけれど)

これまでにいくつかの手段を講じてきたけれどどれも受け入れられなかったので、次回は最終手段としてこの案をするつもりだというような場合が一つの例として考えられます。

We have been having intensive discussions on this matter for 6 months but our rationale is not yet accepted. We have gotten an appointment with them for the final dicussion, including senior managements from both sides. We will try to revisit the original idea with a simplified rationale. Team believs the original idea makes most sense but there were too much details which might have somehow confusing for them. We are preping for a simple, two-page slide for the final meeting.

聞き手もその背景を知っており、ラストチャンスにできる限りのことをトライするという状況を理解できています。ですので特にネガティブな印象を持たれることではありません。

[ネガティブな/弱い印象につながる可能性のある場合]

  • 自分には今は経験や能力がないことであって、いまそれを頑張ってやろうとしている。あるいは自分には今は回答がなけれど、何とか答えを探そうとしているところである、というような状態。

事例は無数にあると思いますが、try to doと言うと、一般に、私はまだ未熟だけど頑張って乗り越えよう、そこへ到達しようといしているという意味が暗に含まれています。ですので、それを言うときの状況や自分の立場によって謙遜な良い響きの場合もあれば、実力不足の印象を残すこともあります。

例えば、自分が成功を収めたリーダーシップメンバーであって、それでも日々学びことが山のようにあり、I try to grow everyday. と言えば、それは謙遜な良い響きになります。

一方、自分が転職して新しいチームに配属され、新しい仕事が始まった時にはもちろん知らないことが山のようにありますが、そこで、I try to figure out... I try to discuss with her... etcとI try to doを連発すると、competencyの低さ、自身の低さ、能力の低さという印象を残してしまうかもしれません。

同じ理由で、転職後の新しい上司に対いてもあまりtry to doを連発しない方が安全と思います。

I try to find a solution.

I try to reach out to their senior management.

I try to play a stronger leadership.

I try to better balance managing and leading.

解決法としては、try to doを使うことなく、自分のアイデアを述べたうえでsuggestionを受けるというアプローチがいいかと思います。人海戦術など、新しい職場ではわからなくて当たり前の場合は、XXXXXというようなことを議論したいのだがwho would you recommend to engage? のように相手に聞いてみるのがいいと思います。

 

以上、try to doの連発にご注意をということをまとめてみました。ご一読ありがとうございます。少しでもお役に立てばうれしいです。