アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

アメリカの会社で休職 (medical leave)

今年の夏にアメリカにて3週間の休職をしました。初めの1週間は年休として与えられている病休5日間を使い、あとの2週間は本当の休職でした。短い!と思ったのですが自律神経失調症などというコンセプトすらないアメリカではこれがMaxだと思い、ごちゃごちゃ考える体力もなかったので、この3週間ときめました。

今日は心身の状況とプロセスについて書きたいと思います。

 

身体状況としては、

  • 眠れなくなり、睡眠時間が2時間程度まで減って2か月
  • 動悸(不規則なバクバク)が夜9時から深夜0時ごろまで続いてそれによっても寝付けなくなって1か月
  • 肩首の重苦しさと吐き気のようなものの混同によるしんどい不快感で早朝3-4時に目が覚めて眠れない。
  • 眼精疲労で画面の文字が見えにくい(スペルエラーやコピペエラーが多発)
  • 慢性疲労で気力がでないのでエネルギーをとろうとして一日中食べていた

頭、メンタルの状況としては、

  • 眠れてないので疲れて頭が働かない(エラー多発)
  • 自分で設定したカンファレンスで突然思考が止まって言葉が出ないことが数回(みんなが、hello? Are you still there?と聞いてくるけど言葉が出ない)
  • 仕事への焦り、恐れ、そしてエラーが増えて自分のすることを信用できなくなった。
  • エラーが多発するのでそれを修正するのにまた時間がかかる
  • コンロをかけっぱなし(料理)のまま外に出てしまい、fire alarmがなり響いてしまった(幸運にも相方が20分後に帰ってきて無事でした)
  • アーモンドをフライパンでローストし始めて忘れてしまい、丸焦げにいたことが何度もありました
  • 最終的には頭が危険にも反応しなくなった(近づいてくる車とか…)

と、さんざんな状況でしたが、日本のように心療内科などはないし、身体的病気でないことも明らかなので、休職したくてもどうしていいかわからない状況でした。

 

アメリカでの短期休職の手続き

上司が緊急のタスクを振ってきたところでこれは本当にマズイともい、上司にこの状況を伝えました(実はほかにも過労で休職する人がちょこちょこ出てきていました)。それによってうちの会社は休職手続きをある会社にアウトソースしていて、そこの連絡先を知りました。なんでも聞いてみるものですね!

結論としては

  • Short Term disability(保険会社がスポンサー:収入が維持される)と
  • PFML(州がスポンサー、雇用とポジションが守られる)

という2つのサポートがあり、医師の説明書が必要とのことでした。そこで、かかりつけ医(いつも無言で頼りない...)に行って説明して、2週間の休職と書類の件の合意をとり、2週間後にその3週間のお休みをスタートしました。ちなみのその緊急タスクを2週間で完了させてからのお休みでした。(かかりつけ医に即予約がとれたのはラッキーでした。1、2か月先と言うことが普通です)

結果としては3週間休めて、まったく十分ではなかったとはいえ、底を打て回復が始まったあたりでしたので、その後2か月かけて良くなっていき、今では信じられないほどよくなっています。

保険がスポンサーの給与の補償については、もちろん保険会社としては却下できるものは却下したいですよね。結論からいいますと却下されました。

例えば、明確な病名があって、あるいは大事故で骨折が複数あって、入院と手術が必要とか、そういう場合には受け入れられます。一方、私のような不定愁訴か、日本で言う自律神経失調ととられても仕方がない(でも仕事は無理でした!)ではまぁ却下覚悟ですよね。精神科医にかかっていたら2か月の睡眠障害で受け入れられたかもしれません(同僚で成功した人がいます)。州スポンサーの方はPassしました。2週間の収入なしというのはちょっと厳しい(アパート代が月$3000というご時世)ので、1週間分の有休の残りを差し出し、1週間分の収入だけ後からいただきました。

最後にですが、医師の書類には厳しい締め切りがあります。たまたまその医師が2週間半不在になっていて、その間に追加情報の要求があり、私はそのクリニックと休職をマネージする会社の双方と一日おきくらいに電話でやり取りをしなくてならなず、気が休まらないこともありました。アメリカでは自分がしっかりフォローしないと物事が進まないのです。プロマネ力が必要?(笑)あるいは社会のシステムがそれを前提に出来上がっているようにも思う。

次回からは原因と回復について書いていきたいと思います。