アメリカ会社員のビジネス英語と生活 blog

アメリカの会社、ビジネス英語とマインドフルネスや心身の健康について書いています。

自分の心身の関係を理解すると(マインドフル)

気が付けば、本格的に自分と向き合い始めてからはや1年。やっと自分の心身が柔軟になりだしているかなと感じ始めています。

この過程において、知識として新しいことは何もありませんでした。でも同じようなことを様々なソース(情報源:著者、スピーカー、Webの記事など)を介して見聞きするうちに、ある時に理解が深まったり実感を持てたりして、そうやって頭の中で絡まっていたことが少しずつ解かれていっている気がします。

 

以下に最近実感を増して理解が深まったことをリストします。

 

身体と心(頭)は完全に一体である。

  • 体(私の場合は特に肩首)が緊張していて心がリラックスしていることはない。
  • 体がリラックスしているのに心が緊張状態ということはない。
  • 体と心の両方が緊張している。
  • 体の緊張が緩みだすと、心の緊張も緩みだす。
  • 心が緩みだすと、肩の緊張に気付きやすくなり、緩み始める。

 

心は自分と他人、あるいは社会に対して別々の感情を設定できない。

  • 自分の中に”つっかかり”があるから、他人にも”つっかかり”を持ってしまう。
  • 自分を受け入れているのに、他人に対して嫌な感情が起こることはない。
  • 自分の中のつっかかりの1つに温かい思いを持つようになった時、他人や社会/組織に対してもっていた”つっかかった”感情がほぐれだす。
  • 嫌な感覚を抱いていた他人に対して暖かい気持ちになった時、自分の中のシコリを発見しやすくなる。
  • 自分との人間関係と他人との人間関係は同じ。よく言われることだけど、これは真実。

結論として、自分にとって、心(頭)、体、他人、そして社会は一体である。

  • 肩の緊張がほぐれだすと、深く呼吸をすることができた。そうすると心の緊張も緩みだすことができる。そうする、自分の中の”つっかかり”の人一つがたわいないものであるように思えてきて、そうするとちょっと嫌だった他人への感情も緩む。
  • 忙しくなると神経が緊張する。神経は心(頭)と体を結ぶもの。心の緊張シグナルが体を緊張させる。体の緊張シグナルが心を緊張させる。そうやって両方の緊張状態が継続する。すると心のなかの”しこり”が表在化してくるので、知らず知らずのうちに他人や社会にもしこりを感じ始めている。だからもっと心が緊張する。

だから、肩の凝りや心のつっかかりの1つに気づいたら、それは実は自分を緩ませる(リラックス)ための糸口。一つが緩むと、緩みの連鎖反応が起こる。そういうものだなと思いました。その逆も然り。忙しくなると...。

 

万年の肩こり、眼精疲労の方へ:

デスクワークで肩こりがすごくて整体に行ってるけれど改善しないという場合、もしかしたら、常に肩、首、腕に力を入れてしまうクセが体にあるかもしれません。私はそうでした。ある特定の作業中だけ肩に力が入っていたのではなく、まさに四六時中、肩と腕、手に力が入っているというのがデフォルトになっていました。これはある日お茶の入ったコップを両手で持って、立ちながら飲んでいた時に、両肩を持ち上げて飲んでることに気付いたことが切っ掛けでした。それ以来、なんで今こんなに肩/腕に力入れてるの???ということに少しづつ気づき始めました。

昔はデスクワークやストレスが原因の万年肩こりだと思っていたのですが、実は肩~腕、手に力をいれる変なクセが原因だとわかりました。そりゃ、整体やマッサージに高額出費したって治るはずがありませんよね(笑)。気づき次第力を抜くようにし始めたことで25年間の万年肩こり/眼精疲労が、軽減し始めました。全く想像外のことで我ながらビックリです。

 

脳は心と体を別々に運営することができません。神経でつながっていますから。受け入れたくない感覚を持った時、脳は自分と他人に対して別々にその感覚をON/OFFすることができません。一つの脳ですから。朗報は、一つが緩みだすと全体的にリラックスし始めること。難点は、忙しくなってマインドフルから遠ざかると、1つのことから全体的に悪化するということ。

アメリカ企業のレイオフ(Layoff) - 続編

今年はアメリカの大企業で、レイオフがお祭りのようにそここで行われています。うちの会社も同じです。あっちこっちのブランチで行われています。今日は私のいる事業部に起こったレイオフのお話の続編です。もしご興味があれば前回のお話もご覧ください。

3月初めにまず事業部のR&Dを始めとしたエンジニアの多くが一斉にレイオフの通知を受け取りました。40%のレイオフとのこと。今回のレイオフは事業部を閉じる(elimination)ですので、大きなレイオフです。私の事業部の人と製品は3つの別の事業部に移されることになりました。

3月中にR&Dはレイオフと組織変更が決行。R&Dの同僚たちは既に新しい上司にレポートし始めました。私のいるRegulatoryという部署は先日まで上層部の中で極秘精査中でした。私たちはそれでもbusiness as usualという感じで同じように仕事をしながら、なんとなく不安に思ったり、履歴書とLinkedinをアップデートしたりして過ごしていました。

そして2日前、ようやくRegulatoryも組織変更がConfidentialで、関係者だけに通知されました。ほとんどの同僚は予測通りにそれぞれ別の事業部への異動となりました。私たちの上司とその上司はレイオフされてしまいました。それも悲しいことに予測どおり。

 

このおおきなレイオフを通しての心理的変化

悲しみとちょっと怒り:

R&Dの同僚たちの多くがレイオフされ、すごく頼りにしていた人とか、Inspiringだなと思っていた人も含まれていたわけで、悲しくてちょっと涙がでることもありました。

ソワソワ、集中できない:

そして自分たちの行先が不明な2か月弱の間、履歴書を見直したり、同僚とそういう話が多くなったりして、みんなでソワソワと集中できない日々がありました。

実感、重い感じ、そして前向き:

そしてレイオフ通知から30日がたって、オフィスがガラガラになり、さらに深い実感があり思い気持ちが立ち込めました。その反面、変化を受け入れる感覚も出てきて、Optimisticな感じにもなりました。

悲しみ、タンパクな感じ

そして、ついに移動と上司のレイオフが明らかになった時、涙も出ましたが、不思議と気が軽くなりました。どうしてかというと、仕事や会社というものへの執着のようなものがすっと消えるのを経験したからです。

怒りとか悲しみとか、そういう気持ちは全然ありませんでした。どの事業部でもどの会社でも、その他の仕事でも、何でもいいや、という風に思えて、そうしたらこの会社/この職種でうまくやっていかなければ!という自作のプレッシャーのようなものがなくなったのです。

会社へのLoyarityがなくなったとも表現できるかもしれません。でも仕事/会社/キャリアへのAttachment (執着)あるいはプレッシャーの重みがすっと消えたという方がぴったりな感じがします。

 

自分は本当に組織のコマなんだって、改めて経験を通じて実感できたんだと思います。頭ではわかっていたことです。会社員は大きな組織のコマであることは重々周知のこと。でもそれが経験を伴って初めて深く理解しました。そうしたら、仕事/会社にタンパクになり、それによって仕事/会社に強い執着があったことが分かりました。そして執着に気付いたことで、その荷を下ろすことができた。重い荷物をずっとしょっていたんだなと。

これを読んでいると落ち込んだのではと思われるかもしれませんがその逆。興奮しているわけでもありません。感情はフラット。長いこと背負っていた重荷に初めて気づいて、荷下ろしできて、体が軽くなった、そういう感じです。ある意味この悟りがもっと早く起こっていたら今頃全然違う生活/仕事をしていたのではないか?と思います。

30日後から正式に新しい上司のもとにつき、新しいグループに入ります。どの事業部も別の州ですがSurivors(サバイバー=レイオフされなかった人たち)はリロケーションなし。サバイバーは今後もこのオフィスに来て、別の上司にレポートするかもしれませんが、毎日一緒にランチするし、話をします。この先1、2年をかけて跡形もなく変化するかもしれません。それが容易に想像できる状態にあると、不思議と変化に対抗することがなくなりました。

アメリカ企業のレイオフ (Layoff)

レイオフは突然やってきました。ボーナスの支給が終わった直後の3/1。私はその日はリモートで家で仕事をしていたのですが、オフィスにいた同僚によると、突然ざわつきだして、その日は誰も仕事にならず、あちこちで話をしていて、午後にどんどん人が減っていった(帰宅)とのことでした。レイオフの通知は各自にメールで届きました。

国際的大企業の中で小さい事業部(business unit)だったので、今思えばよくここまでもったと思う。この事業部はなくなり、製品ラインは分割されて、既存の別の事業部に吸収されることになりました。レイオフは約40%(人聞きの情報)で、設計開発部門がほとんどで、その他周辺部署も影響を受けました。3月末日付で退社となりました。

私の部署は今のところレイオフを受けておらず、上層部で組織変更をあれこれ思索中とのこと。おそらく受け入れ先の事業部につくか、その他のグループにつくかというところだと思います。

レイオフメンバーの何人かは社内で新しいポジションを得て継続して勤務。その他の人は社外にポジションを得たか現在就活中。他の事業部にもレイオフがありました。今年のレイオフは大きいです。

私の事業部のレイオフは、事業部がなくなるためですので、地位にかかわらず若い人もザクっと切られました。存続するプロジェクトの中のコアメンバーはキープされました。事業部がなくなったのに、全員がレイオフされるのではなく半分がレイオフされるというのは複雑な思いを残しますね。吸収先の事業部は別の州に本拠地がありますが、リロケーション(引っ越し)ははっきりと、なしと言われています。残ったメンバーの多くも数年かけてそれぞれの道に散っていくのかなと思います。

業界のビジネスの変化がどんどん早くなっていきます。巨大なだけに舵取りは慎重に行わないと沈没を招きます。個人的にはこの変更には納得です。やるならもう少し残すものを厳選しても良かったのでは?とすら思います。ここ1、2か月で私たちの部署も変化するのかなと思いつつ、でも毎日はbusiness as usual(いつもどおり)という感じで淡々と仕事しています。

 

Growth for mid career:40代からの自己成長は意識的な行動で

40代にもなると、生活面においても、仕事においても、経験、カン、そして知識がついてきています。気づかなくても、毎日がそうした蓄積されたことによる自動操縦的な(autopilot)行動と思考パターンになっているものです。

自分はそんなことはないと思っていましたが、はい、自分が相当Autopilotであったこtに気付きました...。

結論から言うと(long story short)、今日の要点は、Autopilotを極力防ぎ、意識的に考え、行動するように努めてみましょう、ということです。

  • 脳の機能

習慣的に行われる行動、反応、思考というのは、脳に既にAutocurcitが出来上がっているからいとも簡単に、習慣的に行ってしまているとのことです。一つ一つ意識的に考えていたら脳が疲れてしまうので、それを防いで脳を効率化する仕組みのようです。このAutopilotを壊すには、意識的に別の行動/思考の選択をすることが必要で、それには前頭葉が使われます。疲れる作業です。しかし、あえて意識的になって次の行動を決めてみることで確実に習慣から一歩外に出た自分を経験することができます。

  • マインドフル

マインドフルな状態にあるとき、習慣に気付きます。気づいて初めて意識を働かせて別の行動をすることができます。”気づく”ことは実は最重要なステップ。マインドフルがこうももてはやされる理由がありますね。Autopilotになった習慣/思考/反応に気付くことが、自己成長への最初の一歩です。

  • Make conscious choices for anything! (いかなることにも意識的選択を)

High Performance Habits (by Berndon Burchard)によると、High performerは仕事、生活、そして人との交流についてもAutopilot的には行っていないといっています。人と交流するときも、どういう態度で交流したいか、相手にどういう印象を持ってもらいたいか、相手にどういう気持ちになってもらいたいか等を意識的に考えています。毎日の選択を意識的に行い、意識的に健康を保ち、今日や人生の目標もクリアー(明確)にしています。Autopiot(自身の中の自動操縦)や社会の流れに身を任せてしまうということを意識的に避けているのです。

コーチに教わったことですが、ミーティングの前5分くらいを使って、このミーティングでは何を達成したいか、どんな印象を持ってもらいたいか、どんな形で貢献したいかなどのメンタルプレップをしておくと、そのミーティングをより生産的なものとすることができます。これも意識的になるとの一つの例ですね。これは結構効きますますので興味があったら試してみてください。

40代にもなるとあらゆることがビックリするほどAutopilot。本腰を入れて新しい風を自身の中に取り入れたいと思いました。

www.amazon.com

  • 学習

コーチングを受けているとの話を前回に書きました。そこでも言っているのですが、学ぶぞ、という姿勢になったことで初めて、毎日の仕事のなかでいかに多くの良い学びがあるか(同僚との接点の中に)に驚きました。Busiess articlesやLinkedin Learningなどを聞いたり読んだりしても、その気づきや感じ方の深さが全然ちがいます。むしろコーチングを受ける前は聞き流しに近かったように思います。今は意識的になっているからです。たくさんの機会と時間を無駄に過ごしてしまっていたと痛感しています。若い時と違って、自然吸収しないのです。意識が必要なんだと思います。逆に言えば、中年以降だって意識を働かせることによってたくさん学べます!

  • まとめ

Middle Careerになってからは、これまでの経験を大切にしつつもっと伸びることができます。それにはAutopilot modeからできるだけ抜け出し、意識を働かせて選択、行動、観察することが必要です。頭にはちょっと疲れることですが、Autopilotを抜けた新たな自分を発見できたらと思うと面白いですね。MiddleからLate Careerになってってもたくさんの成長の余地があります。成長する自分でいましょう!

Business leadership coaching - 英語のビジネスコーチングを受ける(お勧め!)

現在、人生初めて、ビジネスリーダーシップのコーチングを受けています。今日はそのコーチングセッションの感想を書きたいと思います。

結論から言うと、コーチングを受けることは大々的におすすめです!もし興味を持たれていたら、短期間でもいいので受けてみることをお勧めします。特に、自分がフィードバックを受ける機会に恵まれていない人、上のレベルの人との近いコミュニケーションの機会があまりない人、コミュニケーションに関する何がしかの弱点を認識していて改善したい人など、受けてみたら必ず何かしらを学べます。迷っていたら受けてみるといいと思います。

  • 動機

私はアメリカで医療機器の開発をする(英語ではMed Techと言われます)国際的企業に12年勤めています。が、いまだにバリバリの外国人英語。意思疎通はもちろんできますが、professionalなbusiness englishにはいたっていません。ミーティングやメール一つをとってもニュアンス的にどう伝わっているのかがわからず、その不安が蓄積し、仕事の能率はおろか、self confidenceにも悪影響を与えていました。英語教師を持つべきか、コーチングを受けるべきか、数年間悩んだ挙句、思い切ってリーダーシップを対象としたコーチングを受けることにしました。コーチはビジネスコミュニケーションの専門家ですから、初めてみて納得、英語の先生よりビジネスコーチが正解です。

 

  • セッション概要

2週間に一度のオンライン(Zooom)での1時間のセッションを5回という契約で始めました。先生は人事や多くのリーダーシップ育成関連の経験が豊富な方です。効果を実感するためには最低5回のセッションがおすすめということで5回のセッションを受けています。(もしもっと続けたければ、例えば数か月たってからまた再開できます)

信頼できる同僚等にミーティングやプレゼン後にフィードバックをもらい、その結果を毎回、セッションの初めに議論します。その他、ほかの人、あるいは自分ののコミュニケーションでよかった点や良くなかった点を議論します。

毎回、あるテーマに関する記事(Harvard business reviewやその他)を送ってくれます。それを読んで次回議論します。最初の3セッションは自作の10分程度のストーリーをプレゼンし、フィードバックをもらいます(例えば、構成がうまく組まれているか、ストーリーに明確な主張があるか、わかりやすさ、感情が適度にこもっているか等)。

なめらかにPush back(反論)することを学ぶシュミレーションや、相手を動機づける(compeling)会話のシュミレーションなどを行い、フィードバックをもらいます。

私のコーチの場合、セッションの間に何か質問があればいつでも質問を投げかけられました。これは大得点です!

  • 効果(全般)

一回目のセッションですでに効果大でした。まず、私は自分のメールのいくつかを送り添削してもらいました。彼女のフィードバックは、大抵のメールは適正(多少のグラマーの問題があるものの、丁寧さは適切で言いたいことはわかる)とのことで、私は心配し過ぎかもしれないとのフィードバックでした。

私としては、心配し過ぎている項目を削除することも大きなベネフィットでした。これは大変助かるフィードバックでした。

コーチを受けることでコミュニケーションへの関心が高まり、日常のあらゆるシーンにおいて、ほかの人の態度やどう話すかなどへの観察力も上がり、自分の悪いクセ、うまくいったところ等、認識力があがりました。具体的な目的意識があるとこんなにも毎日は学びが豊富なんですね!ビックリです。

  • 効果の具体例1:”?”の使い方

私は”?”を使いすぎる傾向があることがわかりました。英語の世界では”?”は相手への質問だけに使います。しかし私は、自分がまだ考え中で答えがわからない、そんな内容を伝えるのに”?”を使っていました。ミーティングでもたまに、are you stating or are you asking?と聞かれることがありました。Thinking outloud に”?”は使ってはいけないことがはっきりしました。

  • Be concise

つまり、要点を短く言え、ということです。私の弱点です。私は会話もメールもチャットも、普通の人より長いです。ストーリーをわかりやすく要点に絞って伝える訓練でいかに自分が冗長かがわかり、それ以来私のメールや発言は格段に向上しました。

  • Set a goal for your meeting

自分がオーガナイズするミーティング。自分がファシリテーターです。アジェンダはあります。私の課題(チャレンジ)は、自分で”ここまでの議論と結論でOK”という終りの見極めでした。私はリーダーシップの強い方ではありません。決断力の強い方でもありません。どちらかというと、いつも不安があるタイプ。複数のファンクションの人からのコメントを受けて、どこで終わりのピリオドを打つか、それが課題でいした。しかしこのセッションを経て、自分の判断は完璧ではないことを受け入れたうえでも、毎回の自分のミーティングにおいて、決着点をつけるのは私の責任であることを体得しました。だから決着をつける不安があっても、今日その時点において決着点を決めるようにしました。後日もっと議論が必要になったらまた彼らにreach out(再度彼らと議論する)すればいいのです。そう思って、毎回のミーティングを、例えば”I got all my questios clarified. Thank you, Karl and Deb, for your input. I will discss with my manager and propose the idea. It was very helpful. Thank you so much."のように言い切ってミーティングを終わりにする勇気を持てるようになりました。

  • Leadershipに必要な素養を学ぶ

自分はエントリーレベルのマネージャー。リーダーシップにはまだ遠いレベル。でもリーダーシップン必要なコミュニケ-ションスキルって、実は、すべての人に(レベル、ジェンダー、職業、家族構成)に必要なスキルで、いかなる相手(友人、家族、近所の人ですら)有効です。コーチに学ぶと大変興味深いです!何せコーチはそれを専門にして、彼らの職業経験、MBA経験、コーチとしての認証をとってまで蓄積してきた経験と知識を私たちにシェアしてくれるわけです。自分がまだエントリーレベルでも、いや、エントリーレベルだったり若かったりするからこそ、(もちろん40代、50代も!)コーチから高いレベルに求められるコミュニケーションを学んでおく価値は高いです。私たちは、描く理想に向かって進む動物。描く理想像の質が上等でなければ、上等な人には到達できないのです。だから背伸びであってもコーチに上等を学んでおくことは重要なのです。

終りに:

20代、30代の時にコーチを持てばばよかった~!と思いますが、あの時はそういう発想がなかったのだから仕方がない。40代になってですが、コミュニケーションを学ぶ機会を持ててとてもよかったです。コーチングというのは面白くて、コーチが一方的に教えるわけではないんですね。コーチは切っ掛けや気づき、知識、フィードバックをくれます。このセッションのおかげで自分の中でコミュニケーションへの意識が高まり、日常の観察力、日常からの学びが促進されます。その気づきをコーチと議論します。そういうサイクルです。コーチは相手に合わせてカリキュラムを柔軟に設定してくれます。プロです。残りの2セッションを大切に、できるだけ多く学び、気づきを得て、新たなコミュニケーション向上の目標をもってやっていきたいと思います。

マインドフルネスで仕事上の決断で不安に飲み込まれないようにする

毎日の仕事上の判断が大変ストレスでした。今でもそうです。私の責任は規制遵守です。規制というのは意図的に曖昧に書かれていて、とらえようによってはいくらでも違う結論を導くことができます。会社によってプラクティスが違うことはよくあることです。それを日常の様々な事例に当てはめめて、プロジェクトの進行とセールスに重大な影響を与える決断をし、理解させ、マネジメントを含めて合意を得、最後まで一貫してその意思を貫かなければならないのは大変ストレスです。

 

自律神経失調状態になったわけですが、体調がもともと悪化していたのと、一時期仕事量がマックスなったのと等、多数の原因がありましたが、常にあるこの仕事ストレスこそが大きな要因の一つだったでしょう。

 

そこで最近は、マインドフルネスを使って、decision making process(結論を導くプロセス)において、emomtion(感情)をできるだけ排除する工夫を始めています。現在進行中ですが2つの例を挙げたいと思います。

 

事例1:

当局はもう一度、当局とストラテジー会議を持って詳細について合意を確認してからフォーマルな申請に進むことを強く推奨していました。私もそれに同意です。しかし私以外のプロジェクトメンバーは全員、追加会議は不要で申請することに賛成です。もう一度会議を持つことはビジネスサイドやマネジメントによっても反対されることが100%明確です(時間がかかるため)。しかし会社側の意見がどうであれ、最終決断は私にかかっています。

【感情1】この時、私の感情としては当局との関係を良好に保ちたいというのがあります。これは会社として大変重要(ロジカルな理由)と私は考えます。しかし、emotionであることは確かです。なのでこの点は今の私の判断から排除しました。

【感情2】次に、私の実はもっと大きな心配事は、もしこの追加の会議をスキップしたら、当局には詳細を審査する時間がなく、不合意なことが残ったまま承認されてしまい、5+年後にそれがクリティカルな問題になる可能性でした。あるいは不合意な内容が指摘されても、当局と議論を持つ手段がないという状況に至るのではないか、という心配です。これにはどういう感情があるでしょうか?

  • 即申請を合意しておいて(プレッシャーに負けて)、当局からのプッシュバックがあた場合の不安
  • 即申請を合意しておいて(プレッシャーに負けて)、その大問題は発覚した暁には、プロジェクトにとって非常に厳しい状況になるし、それを背負う私も厳しい状況になるという不安
  • 申請を遅らせて追加の議論を当局ともつことを支持しなければならない、絶対的な理由の理論武装が、実は完全ではないという不安

初めの2つは完全に感情的不安です。3つめの不安は、可能な法的手段が完全に明確にできてはいないことが原因です。つまり万人を納得させられるほど法的手段を理解しているかどうか、と聞かれると不安があり、フレッシュな目で調べなおしたいという気持ちがその不安の裏側にあるということです。

このように、不安という感情を分析することにより、次のステップは法的手段の明確な理解のために再度文書を読み込む、ということになりました。感情に支配されてしまっていたら多分、しどろもどろのままストレスを抱えていたでしょう。

 

事例2:

既に書きましたが、私の仕事は法規制遵守。多くの場合、グレーゾーンな案件があるとプロジェクトチームにNoと言わなければならない、そしてプッシュバックの試練を受けることになります。そして今回は、ある案件が舞い込んできたとき、結論を急がず、話を掘り下げて聞き出し、コンサバな一時的回答を示しつつも、規制を調べなおさせてほしいというようにしました。その件についてはOKと言ってしまってもよかったのかもしれないのですが、小さな不安があったのです。ですので、慎重に受け取って下調べすることにしました。

そうしたら、私が法律の下調べをするとき、私は”どこまでできるか”を理解するという姿勢で読み進めることができました。そうすると「何がどこまでできるか?」を探しに行くかたちで前向きに読み進めますので、ストレスと不安が大変低減されました。

一方、もし「OKだと思うけど、念のためガイダンスを読み返させて」と伝えておいてからガイダンスを読み返した場合、「実はダメって書いてあったらどうしよう?」という不安を抱えながら読むことになり、ストレスですし、その雑念が原因で理解がなかなか進まないという状態に陥ります。

 

この事例たちは現在進行形です。しかし、自分がなぜいつもこのようなケースに不安に飲み込まれるかを分析した場合(マインドルフネスによって)、不安が私に伝えようとしている本質が見えてきてロジカルに対応できるアクションアイテムが見えてきたということがわかってきました。

仕事上の決断は小さいものでも大きなものでも、いつだって不安です。でもようやく、マインドフルを使って不安の裏の本質を見つけ出すという手段がなんとなくわかってきたことは朗報でした。まだまだたくさんの失敗があると思いますが、失敗も学びの機会かもと、前向きにとらえることができそうです。

こんまりさんの”片を付ける”ことの威力

年末年始の休暇中と言えば、”物を処分/入れ替え/片付けをしてすっきりさせよう!”というのが毎年恒例でした。なぜ恒例だったかというと、毎回中途半端だったからです。しかし今年の年末年始は初めて、片付けからココロが解放されています。片付けが不要になりました。

コンマリさんがおっしゃるには、「片付けは一気に、短期に、完璧に」というのがキーポイントです。私はその通りにはできていませんでした。いわゆるコンマリ&自己流のハイブリット型…。次回はしっかりコンマリ流を試したいのですが、ハイブリット型を2年かけて数回行ったことでも心理的効果がありました

 

発見した問題点

自分のケアがおろそかになっていたことに気付きました。私は物が少ない方です。余分なものは少ない方なのですが、必要なものも十分ではありませんでした。たとえば、毎日の会社や週末に使う服、靴、カバンなどですら、ボロボロではなくとも、ちょっとクタっとしていたり、小さなシミがあったり、長く使って気分的に古かったり。必要だからとておいて使っていたのですが、Spark Joy(ときめき)とは程遠いい気分でいました。コンマリさんのおっしゃる「ズーンと思い感じ」です。

タンスから全部洋服を出してときめくものだけを残すことを徹底できなかった理由はここにありました。実は、気に入ったものがほとんどない。だから捨ててしまうと明日からの洋服がゼロ...。これを”必要”なものは残すと混同してしまっていました。

使っていないでうずもれているものはおろか、毎日使っているものにすら気が重かったという事実に愕然。

それから、毎日でなくともたまに必要になる服、靴、カバンのたぐいも不足していました。(例えば旅に出るときやパーティーに行くときにあると便利なものとか)これが私の出不精を引き起こしてしまっていることにも気づきました。

それまでは、安価な服を買って古いものを処分するというようなサイクルでした。いいわけですが、アメリカですので、「これいいな~」と思うものでサイズも合うものに出会える確率は非常に低く、アメリカのお店で探すことをほぼやめてしまっていました。帰国時に買うか、数年前にやってきたUNIQLOで買うか、そんな感じでした。

でも安価なものは楽しくなく(デザイン的に妥協)、すぐクタクタになりました。そのたびにまた義務てきに買いに行く。このサイクルにはなはだ嫌気が立ちました。

 

訪れた変化

そこである日、吹っ切れたのです。よく使う物は、少数でよいから、出せる限りお金をかけて、デザインとサイズと機能性に妥協しないものを買おう。そう決心しました。

この気持ちは実は4-5年前頃から、年に1、2回くらい(?)ひょこり思い立つようになっていました。年に1つ、本当に機能性が高くて好きなものを買っていまいた。今思えば1つ目はThe North Faceの高額だったダウンジャケットです。ここはNYとカナダの間にある、結構寒い地域です。このダウンはとにかく超暖かく、シティー用でデザインもよく、着ぶくれもしないスリムなタイプでした。一番高いダウンでした。でもこれは最高の買い物でした。今でも暖かく私を守ってくれますし、冬でも行動力が付きました(快適なので)。これこそ、トキメキを感じるということだと、数年かけながら実感していったのです。このような体験を数回経て、腑に落ちました。よく使うものこそ、ときめくものであるべきである。

そのほか、バーバリーのマフラー、ラルフローレンのワンピースとセーターなど。高かったです!でも質が良い。暖かくて、デザインも好きで、長持ちしています。無気力なサイクル(安価に買う、すぐクタクタになる、義務感で買わなければならない)から抜け出すことができました。

そうする中で、気が重くなるものを手放すことがやりやすくなりました。今捨てるとちょっと不自由であっても手放せました。いいものにすぐ出会えることを信じ、高くても買える自分を信じる、そうすることができてきました。

その結果、クロークに少しスペースが。タンスにも不要なものがずいぶん減りました(完璧ではありません)。そして今年の年末年始は初めて、ココロが「片付け」から解放されていることに気付きました。まだ十分満足いく状態ではありません。しかし、満足がわかるようになりました。

結論:日常使うものこそ、高価でもデザインと機能性に妥協しないで本当に良いと思うものとする。ときめき感覚はそうした経験の体験によって分かりやすくなる。少数でも満足いくものが揃うと、どうでもよい物を手に入れなくなる、そこから遠ざかるようになる。そして、購買以外の行動も同様に変化する。

コンマリさんに大感謝です。